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祇園祭展 / Gionmatsuri (Gion Festival)Exhibition
染・清流館 / 京都 MUSÉE DE SOMÉ SEIRYU / Kyoto
2009

東大寺の二月堂の焼経に魅かれた。
二月堂に納められた紺紙銀字華厳経は、江戸時代、二月堂が焼失したおり、焼け跡の灰の中から発見された。いずれも上部か下部に焼痕があり、その焼け跡の諧調が美しく「二月堂焼経」と呼ばれて珍重されている。そのような焼経にひかれたのは、以前から少しずつ金銀箔と腐食効果を使った作品を制作していたからだ。
山鉾とともに、祇園祭、祗園ばやし、洛中洛外、蘇民将来之子孫也、山鉾巡行、茅の輪、神輿渡御、夏越祭、花笠巡行など祇園祭にまつわる文字を用い、祭の喧騒とそれとは逆のうら淋しさが伝わるように制作した。

“洛中洛外圖 / Rakuchu Rakugai-zu”
190(h)×270(w)cm 2枚組 2pieces
ポリエステル布、銀箔 polyester, silver leaf
布を折りたたむ、腐食 folding, corrode

撮影 矢野 誠  photo by Yano Makoto